扁桃炎
寒さが厳しくなり、空気が乾燥すると、室内との温度差や乾燥した空気で喉がカラカラの状態になります。体力のあるうちは平気なのですが、ちょっと体調を崩している時や、長時間寒い所にいたり、喫煙、飲酒、刺激の強いモノを食べたりして喉を痛めると、もともと喉の粘膜に潜んでいる溶血性連鎖球菌や、インフルエンザ菌、黄色ブドウ球菌、肺炎球菌などのウィルスや細菌が増殖し、喉の粘膜に炎症を起こします。
「あー」と言いながら大きく口を開けて、鏡で喉の奥を見てみると、喉ちんこの両側の壁が真っ赤になっていたり、白い斑点がついていれば、扁桃炎です。
主な症状
扁桃炎は、40度近くの高熱が出る上に、ツバを飲み込むのも辛いくらいに喉が痛くなります。特に冬の時期は、高熱が出る病気としてインフルエンザと間違うことが多いのですが、インフルエンザと違って、扁桃炎の場合は、喉の痛みと高熱が主な症状で、起き上がれないほどの全身の倦怠感や関節痛といったインフルエンザ特有の症状はありません。早めに治療しなければ、中耳炎などを併発することがあります。
治療と予防方法
扁桃炎の治療は、フロモックスなどの抗生物質と喉の炎症を抑える薬、解熱剤、うがい薬を使います。特に熱が高い時は解熱剤を使って熱を下げるとともに、喉の炎症を抑えます。また、粉状のうがい薬を白湯に溶かして、何度もうがいして患部を殺菌することが大切です。室内は加湿器なので十分な湿度を保ち、できるだけずっとマスクをして喉が乾かないようにすると、痛みが楽になります。
喉が痛い時は、何も食べられないでしょうが、冷たい牛乳やヨーグルト、アイスクリーム、ゼリー、冷製スープなら割と食べやすいと思います。できるだけ水分は摂ったほうがよいので、一番飲みやすいものを少しずつでも口にするようにしましょう。