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おとなの麻疹(はしか)

今年の4月から都内で麻疹が流行り始めています。意外に思うかも知れませんが、ここ数年の麻疹流行の傾向として子供よりも大人がかかるケースが増えています。大人の中でも20歳代の若年層の患者が多いのですが、大人は子供よりも行動範囲が広く、多少体調が悪くても無理をして外出することもあるので流行が始まると急速に拡大していきます。また、麻疹は子供よりも大人の方が症状が重くなる傾向がありますので注意が必要です。

なぜ大人が麻疹にかかるのか


「自分は子供の頃に麻疹の予防接種をしたはずだから大丈夫」と思っていても油断できません。大人が麻疹にかかる理由は大きく2つあります。

ワクチンの未接種:ここ数年の乳幼児期における麻疹ワクチンの国内摂取率は9割を超えていますが、かつては7〜8割の接種率でした。麻疹の予防接種を受けていない人は意外と多いのです。麻疹ウィルスは非常に感染力が強い為、麻疹に一度もかかったことがなく予防接種も受けていない場合は流行時に発病する可能性が高くなります。

免疫の低下: 過去に麻疹の予防接種を受けた人でもその免疫が弱くなっている可能性があります。ワクチンにより体内には人工的に免疫が作られますが、これはワクチン接種後に自然の麻疹ウィルスに晒されないと効果が減衰してしまいます。予防接種率が高まり麻疹が流行しにくくなっている反面、麻疹ウィルスに接する機会が少ない為に乳幼児期の予防接種の効果は大人になるにつれ薄れてゆきます。この為アメリカなどでは麻疹ワクチンは2回摂取が義務づけられています。

麻疹の症状とケア

麻疹の症状の特徴は二段階の発熱と体に現れる赤い発疹です。まず、咳・鼻水・目の充血などを伴う38〜39度の発熱が3〜5日続きます。その後半日ほど熱が下がりますが、そこからまた高熱を発し始めて首などに発疹が現れ、やがて発疹が全身に広がっていきます。麻疹には特効薬がない為、咳止めや解熱剤、細菌感染を防ぐ抗生物質等を使いながら自然に治るのを待つしかありません。もし麻疹にかかってしまったら、早めにクリニックで受診し、水分・栄養補給に注意しながら安静にすることが大事です。完治するまでできるだけ外出は避けてください。

予防接種を受けましょう

麻疹は国内で毎年数万人が発症し、千人に1人は死亡する怖い病気です。特効薬はありませんがワクチンは有効ですので、大人の方でこれまで麻疹にかかったことがなく、予防接種を受けていない方や1度しか接種していない方は2回の予防接種をお勧めします。大学生以上は予防接種費用がかかりますが、これから大人になる中高生(中学1年生と高校3年生)には平成24年まで接種費用の補助制度もあります。詳しくはクリニックにてご相談下さい。