いしわ内科皮膚科クリニック | 内科、皮膚科、健診、検診、美容皮膚科、アレルギー
 
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やけど

こどものやけど

子どもは色んなモノに興味があって、何でも触って確かめようとします。特に4歳までは一番やけどの事故が多い時期です。シュワシュワと湯気の出ているヤカンや炊飯器の吹き出し口、テーブルの上でクツクツ煮立っているお鍋、長時間点いていて熱くなった白熱灯の電球、パンを焼いて熱くなったトースターなど、おもしろそうだと思って触ってしまいます。また夏の時期に多いのは、花火によるやけどです。

特につかまり立ちをしはじめた頃が最も危険です。つかまったテーブルの上の味噌汁や熱いコーヒー、熱いお茶が倒れてきたり、電気ポットをひっくり返したり、鍋をつかもうとして熱湯を浴びてしまったりすると大変です。小さいお子さんがいるご家庭では、やけどしそうなモノは手の届かないところへ置いたり、隠したりして、やけどの事故が起こらない環境を作るようにしましょう。

こんなところに置いちゃダメ!!

bulletアイロンを加熱したままにして目を離さない!

bulletトースターや炊飯器、電気ポットは、手の届かない棚の上へ

bullet子どもがつかまり立ちしたら届くようなテーブルや棚の上に熱いモノを置かない

bullet食卓に加熱中のホットプレートや鍋を置いたまま目を離さない!

bullet使っていないコンセントにはキャップをして感電防止を!

大人のやけど

大人でも、小さいやけどはよくあります。料理をしていて油が顔にはねたり、熱湯が手にかかったり、うっかりフライパンやオーブンの鉄板を触ってしまったり、熱いコーヒーをこぼしてしまったり等です。
冬の時期は湯たんぽによる低温やけどが多くみられます。40~50℃でも長時間皮膚に触れていると、深いやけどになります。特にお年寄りや糖尿病を患っている人は治りにくいので注意が必要です。

やけどの応急処置

万が一、ご家庭でやけどしてしまったら、まずは応急処置として、とにかく流水で15~30分患部を冷やして下さい。特に乳幼児は衣服の下の広いやけどを見逃さないように注意してください。熱湯などを頭からかぶってしまった場合は、無理やり服を脱がせないで、お風呂場で服の上から冷たいシャワーをゆっくり浴びせます。顔にやけどしてしまった場合は、水をかけるのは難しいので、冷たいタオルで冷やしたりしましょう。水ぶくれになっている場合は、無理に破くとそこからバイ菌が入ったりするので、破かないようにして、早めにクリニックを受診して下さい。自己判断で市販のぬり薬を付けたり、アロエが効くと言ってちぎった葉っぱを塗ったりすると、かえって症状が悪化することがありますので、やめましょう。

やけどの治療

やけどは、深さによって3段階に分けられます。

第1度: 皮膚が赤くなっていて、水ぶくれはない。

第2度: 水ぶくれができている。真皮がダメージを受けている。

第3度: 皮下組織にまで達して、皮膚が黒く焦げていたり、白っぽくなっている。
      ダメージが神経にまで達しているのであまり痛みは感じない。

大人の手の平よりも大きい範囲に第2~3度のやけどを負ってしまった場合は、大至急病院へ行って下さい。子どもの場合は、全身の10%以上、大人は30%以上をやけどすると命にかかわりますので、すぐに救急車を呼びましょう。

第1度のやけどの場合は、基本的には特に治療の必要はありませんが、皮膚がヒリヒリする感じが気になるようなら、塗り薬を処方しますのでご相談下さい。やけどした直後は水ぶくれになっていなくても、しばらくしてから水ぶくれになった場合は、早めに受診して下さい。

第2度のやけどの場合は、治療が必要です。まずは、水ぶくれのケアをします。皮がむけてしまわないように、清潔な針などで中の水を抜く処置をします。水ぶくれの部位から感染するのを防ぐために、抗生物質の入った塗り薬を処方します。

第2度の深いものと第3度のやけどの場合は、皮膚組織が焼けてなくなってしまっている状態ですので、外部からの微生物の侵入を防ぐ機能がなく、何にでも感染しやすくなっています。治るまでかなり時間がかかり、場合によっては皮膚移植が必要になります。
湯たんぽによる低温やけどは第3度のやけどであることが多いので、小さくても必ず受診して下さい。

第2度で全身の15%以上、第3度で2%以上のものでは、体液が流出し、脱水症状を起こしていたり、命にかかわる状態であることが多いため入院治療することになります。

やけどの跡の治療

第2度のやけどは赤みが引いた後、茶色い色素沈着を起こします。紫外線に当たると濃くなりますので予防のために日焼け止めクリームや、遮光を数カ月行ってください。早く色素沈着をとりたい人は、美容目的にビタミンCやハイドロキノンの外用を行うと効果的です。

第2度の深いものと第3度は、残念ながら跡に残ります。傷跡が盛り上がるケロイドや、硬いひきつれになることがあります。このような場合は、ステロイドの外用やケロイド予防の内服薬、外科的治療など行います。

詳しくはクリニックにご相談下さい。