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新型インフルエンザ(H5N1型)

もし、新型インフルエンザが流行し始めれば、日本の人口の4分の1にあたる3200万人が感染し、64万人が死亡すると言われています。すでに今年(2008年)ベトナムでは、102人程の感染者が確認されており、その約半数が死亡、インドネシアでは感染者120人のうち98人が死亡しています。

 新型インフルエンザ(H5N1型)とは?

インフルエンザは、もともとは鳥が保有しているウィルスで、接触やフンを介して、鳥から鳥へ感染します。ところが、まれに鳥から人やブタに感染することがあり、その後突然変異を繰り返し、やがて人から人への強い感染力を持つ新型ウィルスへと変わります。

インフルエンザウィルスには、さまざまな種類があり、大きくはA型、B型、C型に分かれます。例年的に流行するソ連型、香港型というのは、A型に分類されます。私たちが毎年受けるインフルエンザ予防接種は、その年に流行する型を予測して作られたワクチンなので、予測が外れたり、全く予期しなかった新型が出現すれば、ワクチンを受けていても感染します。

ここでいう新型インフルエンザというのは、H5N1型ウィルスです。これは、例年流行する型とは異なる未知のウィルスで、毒性と伝染力が非常に強く、まだ世界中でほとんどの人が感染したことがなく体内に免疫がないため、人から人へ容易に広がり、感染すると60%以上の人が死亡する可能性があると言われています。H5N1への最初の感染者はすでに1997年に確認されており、それ以来、アジア地域を中心に毎年感染者が出ていますが、幸いなことに現時点では「鳥→ヒト」への感染だけに留まっており、「ヒト→ヒト」への感染はまだ報告されていません。しかし、ウィルスは常に変異を繰り返していますので、やがて「ヒト→ヒト」へ感染するようになれば、「新型インフルエンザ」の誕生となり、その強い感染力で爆発的な流行(パンデミック)が起こると危惧されています。

日本では、今までに「鳥→ヒト」へ感染した例が全くなく、H5N1の感染者が出る可能性は極めて低いのですが、すでにH5N1の感染者が出ている中国、東南アジアなどの地域からの旅行者や帰国者が、ウィルスを国内に持ち込む可能性はあります。横浜市長の中田氏は、ひとりでも東京で感染者が出た場合は、横浜市でも市営地下鉄の運行停止、学校の休校を覚悟しているとコメントしています。

新型インフルエンザへの予防策

では、もし新型インフルエンザが発生した場合、どうすれば感染を防ぐことができるでしょうか?インフルエンザは、感染者の咳やくしゃみなどによって空気中に飛散したウィルスを吸いこむことによって感染しますので、流行し始めたら、不要不急の外出は避けること、人の多い場所へ行かないこと、そして外出時にはマスク着用、帰宅後に手洗い、うがいをすることが基本です。そして、ウィルスに対する抵抗力をつけるために、日頃からバランスのとれた食事、十分な睡眠で体力を養うことも大切です。また、外出を控える勧告が出た場合を想定して、買い物に出られなくても困らないように、何日分かの食糧や日用品は確保しておいたほうがよいでしょう。また、やむを得ない外出に備えて、家族の人数分のマスクも用意しておきましょう。

厚生労働省によると、政府及び各都道府県は、新型インフルエンザの発生に備えて抗インフルエンザウイルス薬(商品名:タミフル)を備蓄しているということです。(しかし、タミフルは、未知の新型インフルエンザにどの程度有効なのかはわかっておらず、また効き目があったとしても1日早く楽になる程度の効果しか期待できません。)

新型インフルエンザには、かからないように、常日頃からうがい、手洗い、規則正しい生活をしておくことが一番なのです。

新型インフルエンザについて、詳しくは厚生労働省「新型インフルエンザに関するQ&A」
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/02.html )をご覧下さい。