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紫外線と日焼けのはなし

4月から9月まで日本では紫外線の量が冬に比べて3倍以上になっています。

この時期、紫外線による皮膚のトラブルが多くなります。私達が子供のころに比べ、現在はオゾン層の破壊により、有害紫外線(主にUVB)が増加しています。特に幼少時期に浴びた紫外線は、大人になってから浴びたものよりも、皮膚がんの危険因子や、シミ、しわなどの皮膚老化の原因になるといわれ、心配されていますが、紫外線の影響は個人によっても異なり、正しい知識と対応が必要です。

 日焼けについて 

UVAとUVB日焼けには2種類あります。

日光を浴びた後、数時間後から赤くなり始め、約24時間後にピークになるサンバーンと、3日後から徐々に褐色の色素沈着として始まるサンタン。

サンバーンは主にUVBによるもので、サンタンはUVA、UVBが作用しています。
サンバーンは3日後くらいから引き始め、数日後に焼けた皮膚がむけて脱落します。サンタンは数週間から数ヶ月残ることもあります。

日本人は、 次の3タイプに別れます。紫外線に弱いスキンタイプTの人は注意! 

スキンタイプT 赤くなりやすく(サンバーンを起こしやすく)、黒くなりにくい(サンタンを起こしにくい)人
スキンタイプU そこそこ赤くなり、そこそこ黒くなる人
スキンタイプV 赤くならず、黒くなりやすい人

紫外線と皮膚がん 

日光に含まれる紫外線(UVB)によりDNAの損傷を受け、その修復過程で、良性腫瘍の発現や発ガンの危険が高まるといわれています。また、日光による皮膚がんは80歳前後に発症することが多く、平均寿命が延びたことも、皮膚がんの発症が増えた理由の1つです。

欧米では白人で、皮膚がんの発症がこの30年間に2倍に増えたといわれていますが、日本人の場合はもともとメラニン色素が細胞の核の上部にあつまり、傘の役目をしているので、紫外線によるDNA損傷が白人より少なく、発ガンの危険は少なくなっています。さらにサンタンを起こすことで、メラニンを増やし、その後の紫外線曝露から自ら防御しています。

しかし、スキンタイプTの人は、Vの人に比べると、紫外線によるDNAの損傷が3〜5倍多く、発ガンの危険が高まります。今後、紫外線量が増えてくると日本人でも皮膚がんの発症が増える可能性はあります。

その他にもこんな紫外線の悪影響があります 

光線過敏症

ほんの数分、日に当たっただけでも、赤くなり痒みが出現することがあります。湿疹が顔、腕、手の甲など日に当たるところだけ出てくる時は日光との関連に注意してみましょう。大人の場合は抗生物質や湿布薬などの薬の副作用で光線過敏症がでることもあります。

光老化

日焼けを起こすよりも少量の紫外線でも、しみ、そばかす、しわの原因となります。
若いうちは代謝機能がよいので、作られたメラニンは排泄しますが、年齢とともに蓄積されて、しみ、くすみとなります。大きなしわは皮下の弾性繊維が、紫外線により、脆くなるため生じます。

紫外線の悪影響を受けないためには 

サンバーンを起こしてはならない。サンタンもほどほどに。 急激に強い日光を浴びないこと!

1.過度の紫外線を浴びない工夫

  • 4−9月の紫外線の多い正午前後の外遊びを控える。
  • 帽子をかぶる。木陰、土や草の上で遊ぶ。

    アスファルトやコンクリートの上では、反射した紫外線で土や草の上より紫外線が多くなっています。くもり空でも紫外線は地上に降り注いでいます。暑くない日でも油断せずに。

2.サンスクリーン剤(日焼けどめ)を使う

  • 日常生活では必要なのは、赤くなるスキンタイプTの人。SPF10−20程度で十分。但し、汗で落ちてしまうので2時間ごとに塗り直すこと。海や山などではSPF30−40ぐらいを使った方がよい。
  • 黒くなるタイプVの人は長時間野外にいるときや海、山に行くときだけでいいかも。
  • その中間のタイプUの人は、そこそこのケアを。
  • 肌の敏感な人、子どもには紫外線吸収剤の入っていないものを選ぶ。
  • 光線過敏症や光老化はUVBだけでなく、UVAによることが多いので、サンスクリーン剤はPA++以上のものを使用する。少量の紫外線も影響するので厳密なケアを。
    SPF=UVB防御能1〜50、   PA=UVA防御能 + 〜+++

気をつけていても、日焼けしてしまったら・・ 

日焼けの手当て

急に強い紫外線を浴びたとき、サンバーンはやけどと同じ状態ですから、ひどいと赤く腫れ、痛みを伴い、水膨れになることもあります。

赤くなったらまず、冷たいタオルで冷やし、鎮静作用のあるローションやオイルを塗りましょう。ひどいときは皮膚科へ受診してください。ステロイド外用が必要な場合もあります。

サンバーンが落ち着くと皮がむけて乾燥が目立ちますので保湿保護をしましょう。