大人の百日咳

最近、秋冬になると、乾いた気候と寒さが原因で、百日咳が大人の間で流行します。

長く咳が続く病気には、肺炎や気管支炎、マイコプラズマ肺炎RSウィルスなど様々ありますが、百日咳の場合は、特に高い熱が出る訳でもないのに、発作的な咳が長く続くのが主な症状なので、アレルギーなのではないかと思って我慢している方が多いようです。

乾いた咳がしつこく続いている人は、百日咳に感染している可能性があります。百日咳といえば、子どの時に予防接種を打っているはずだから、大丈夫と思われる方が多いのですが、ワクチンの効果は10年以上経つと薄れてしまうので、十分に感染する可能性はあります。実際、20歳以上の大人が感染する割合は、全体の4割近くです。

百日咳は非常に感染力が強く、免疫のない人は70%以上の確率で感染します。赤ちゃんへの百日咳ワクチン接種は生後4か月から4種混合接種として始まりますが、乳児に接触する可能性のある人(家族、妊婦、医療従事者など)には、大人であっても追加接種が強く推奨されています。

感染経路と主な症状

感染した人の咳やくしゃみによる飛沫感染や、感染者の唾液等のついたものを介して接触感染します。潜伏期間は7日~10日間で、発症初期は必ずしも発熱するとは限らず、乾いた咳が長く続くきます。2~3週間経っても、しつこく咳が続き、そのうち息を吸い込む時に「ヒューッ」という音がする発作を繰り返す百日咳に特有の咳(レプリーゼ)が見られます。

大人の場合は、抗生物質を服用すれば、次第に発作的な咳も収まって治癒していくのですが、発症当初2週間の最も感染力が強い間に、周りの小さな子どもうつしてしまうことがあるので、早めに受診しましょう。